まだ作品自体が今くらいまで有名になる前の物語シリーズを化物語から読んでました。西尾維新の作品は世界観がどれも独特で、文章の書き方も作品によって書き分けがされていて、読んでいてもいつの間にか読み切ってしまいます。
物語シリーズから読み始めたファンですけど、シリーズではない作品を読んだりもしました。
小説は親がすごく好きで家には小さいころからたくさんの小説があったので時間があるとペラペラと読んだり、面白いと思ったのは何となく読み切ってたりもしてて、本になんとなく囲まれた生活をしてたんです。
いつの間にか読まなくなって映像作品コレクターになりましたけど、それでも久しぶりに小説をしっかり読みたいなと思ったのがこの物語シリーズだったんです。
主人公阿良々木暦の1年間を描いた作品だったはずなのに話によっては全く関係のないところで展開してたストーリーが描かれたり、かと思ったら時系列がすっ飛んだところの話が展開してるのに過去に発売されてた話と最後リンクしていたりして、不思議な感じがしながらもシリーズを通して読んでると自然とどの時系列の話なのかがわかって、そこからは面白くなっていったりします。
物語シリーズではないですが、難民探偵っていう作品で、主人公の女性は就職活動につまずいてアルバイトをしながら生活を送ることになるんですが、ふとした時に小説を書きながらも警察の手助けをしてる男の家にお手伝いとして雇われます。
しかし、それは条件として自分が家から出ない代わりに主人公が警察の手助けをして事件を解決させていくことだった。
この作品を読んでる時、自分も前の仕事を辞めていて新しい就職先を探しているときでした。その時の自分はこの作品の主人公と同じようにいくら面接を受けてもいい結果がもらえてなくて少し焦ってる時期だったので見事に主人公に感情移入できたんです。
もちろん主人公と同じような状況にはなりませんけど、何か自分にもできることがある、やりたいことを精いっぱいやるって思って曲げずに行こうと勇気が持てた作品でした。
で、今デザインの仕事をさせてもらって、イラストの発注も少しもらえるようになって、諦めないでよかったと思ってます。努力は必ず報われるとは言いますけど、私はそれは少し違う気がしてます。
努力は報われるのではなく、報わせるんだと思ってます。自分が何かを起こさないと努力はできません。何もない努力は何も生みません。でも努力は続ければ自分で自分を報わせることはできます。
だから努力は報われるんだと言われるんだと思ってます。そんな色んなことを考えさせられる作品でした。なので実は結構この難民探偵は結構大事な作品です。