絵を描きたいと思っていても、紹介されているソフトは「illustrator」「Photoshop」「イラストツールSAI」などの有料のものがほとんどを占めていると思います。
しかし、学生の方や続くかわからないけど、趣味で始めてみたいっていう人にはちょっとハードルが高いと思います。
また、イラストツールで絵を描いてもなぜか上手くいかないって人もたくさんいると思います。
そこで私が普段描いている「メディバンペイント」というソフトと、私が描いているイラストの描き方を紹介していこうと思います。
ただ、この方法はあくまで私のやり方で、尚且つメディバンでの表記を使って紹介しています。その為、有料のソフトを使っている方は使っているものと照らし合わせながら読み進んでいただければと思います。
私の線画の描き方などはこちらの記事で紹介しています。
- メディバンペイントを使ったイラスト制作方法
- 鉛筆(ざらざら)は線画がキレイに描けたように見える
- 実際の描き方を紹介
- 乗算レイヤーの使い方
- バケツツールは使わない
- 乗算と通常は使い分ける
- 完成までの工程
- まとめ
メディバンペイントを使ったイラスト制作方法
皆さんが一般的によく見るイラストは、いわゆる“アニメイラスト”と言われるものだと思います。
線画と色の境界線がはっきりしていて、絵全体がキレイになっているものです。
しかし、私が描いている絵はアニメイラストのようなものではありません。
下のようなアナログっぽいイラストです。
皆さんが目指しているイラストとは違うと思いますが、この手のものは、私個人的にはデジタルで描く入りとしては非常にとっつきやすいと思っています。
というのも、Gペンや丸ペンで描くとどうしても最初は線画がガタガタになってしまいやすいです。
しかし、この絵は線を細かく切りながら長く伸ばしているのにあまりガタガタしてないと思いませんか?まぁそれでもガタガタしているところがあるのはご愛敬です。
でも、気になりにくいと思います。その理由は「鉛筆(ざらざら)」というブラシを使っているからです。
鉛筆(ざらざら)は線画がキレイに描けたように見える
Gペンや丸ペンは一回でキレイに色が出てはっきりした線が描けますが、その分ごまかしがききません。
しかし鉛筆(ざらざら)で描くと、一回ではキレイに色が出ないので何回か重ねて描くことが必要になります。また、線が少しぼやけるので若干ガタガタしても目立ちにくいのです。
つまり、線をキレイに描く練習になるということです。
実際の描き方を紹介
私が普段描いてこのブログで使用している絵は全て鉛筆(ざらざら)でしか描いていません。
はっきりした絵は水彩とかを使用していますけどね(笑)
私が絵で使っているのは主に下の通りです。
項目 | 種類 | 効果 |
---|---|---|
ペン |
鉛筆(ざらざら)
|
アナログのような質感が出せる
|
レイヤー |
通常・乗算
|
線画に馴染むように塗れる
|
これしか使っていません。
あとは、基本的な投げなわツールとか、コピペとかの機能的な面での便利なものだけです。
SAIとかだと多分クレヨンとかがイメージ近いかもしれません。使っているソフトで近いものを使うと良いでしょう。
それでもGペン等で線画を描きたい場合は?
ざらざらのペンは、線をキレイに描けたようになりますが、それでもやっぱりGペンとかでキレイでパッキリした線が描きたいって人も多いでしょう。
じゃあどうすればいいのかですが、簡単です。
何回も重ねて描けばいい!!
線自体を一発で引かないといけないというルールはもちろんありません。でも多くの人は人筆でシュッて勢いよく描こうとします。
確かにこの方が線がガタガタになりにくいです。でも逆に細かく描く事はできなくなります。
髪の毛を描く時には勢いよく描く方が良いですが、身体や目を描いたりするときにその方法は使いづらいです。
なので、一発でキレイに描かずに、多少ダマになっても良いからまずはラフから線を描き起こすっていう方に意識を向けましょう。
で、描き終わったら、それを基に線の太さを調整するために何回か描き足していけばOKです。
イメージとしては、「書道で一画ごとに手を止めてから新たに描きはじめる」みたいな感じです。
一回一回手を止めて、そこからペンを離さずに次に進む方向を確認してから描きはじめる、みたいにすると、描きやすいかなって思います。
試してみて下い。
乗算レイヤーの使い方
知っている人が多いと思いますが、乗算レイヤーの使い方を簡単に説明したいと思います。
乗算レイヤーというのは、設定中のレイヤーと下にあるレイヤーを掛け合わせて混ぜる事を言います。
つまりは線画の色を変えながら塗ることができるようになるのです。
図で説明しましょう。
こちらの図は今私が絶賛描き途中のもので、顔や髪型はおおよそ決まっているのですが、何を着させるかが決まってなくて素体の状態です。
こちらの絵を使って説明します。
まずレイヤーを新規で作成します。新規で新しく「レイヤー5」というのが作成されました。
新規で作成されたので、もちろん通常レイヤー状態です。身体などのレイヤーの下にある状態なので塗ると線以外の部分が塗られます。
しかし、乗算レイヤーを使うと線も一緒に塗られるので他の線画の部分とは違った色になります。
通常レイヤーは線画の下にレイヤーを重ねていきますが、乗算レイヤーは線画レイヤーの上に(正確には合成したい絵の上)にレイヤーを重ねていきます。
これで色を塗っていくと線画の色を馴染ませながら塗ることができます。
バケツツールは使わない
私はバケツツールを使いません。
はっきりしたイラストを描くときは使いますが、今回紹介している鉛筆(ざらざら)だけで制作する時は使っていません。
理由は簡単で、「バケツツールは線画に合わせて塗られてしまい乗算の意味がないから」です。
折角多少線画の色を馴染ませることができるのに線画に色がのらずに塗ってしまっては乗算で塗る意味がありません。
それから、理由はもう一つあります。そのもう一つの理由は、「バケツツールだと鉛筆の意味がない」からです。
バケツツールで色を塗ると、一番濃くてきれいな色が出るように塗られてしまいます。確かにとても簡単ですし、いいのですが、それでは鉛筆の良さがなくなってしまうと思っています。
その為私は、多少手間であっても全て手で塗っています。
その方がアナログ感が出ると思っていますし、鉛筆らしい「ムラ」が出ます。このムラが鉛筆で描く時の味になります。
決して手抜きではなく、それが絵全体の質感が良くなる方法だと思ってやっています。
また、この方が色んな機能を使わなくてもすぐにできますし、難しくないですよね。色の濃さは自分のさじ加減で決める事ができますしね。
乗算と通常は使い分ける
乗算レイヤーを使うと色は馴染みますが、目のハイライトを描いたり、色味を調整して描こうとするとむしろ邪魔になってしまう事があります。
なので、目を描くときやハイライトをのせるときは通常レイヤーで描いたりします。
自分で思っている色をそのままのせることができますしね。
完成までの工程
私が絵を完成させるまでの工程は多分他の人よりも少ないと思います。
アタリ⇒ラフ⇒線画⇒着色
だけです。仕上げで色をのせたり質感を出すために描きこんだりはあまりしません。むしろそれらがなくても自分の絵を完成させることができます。
着色の部分に細かい塗りがあるのですが、それも省いたりします。その方が難しくなく絵が描けますし、私のイメージする絵に近いからです。
楽しく描きながら求める完成イメージに近づける。そうじゃないと描くのが嫌になります。
自分が描きたい絵のイメージをして、それに近づくために必要な工程や機能を選んだ結果、こうなっただけです。
ソーシャルゲームのような描きこまれたキレイな絵が描きたい人だと工程が増えますが、最初はこれくらい少ない工程で始める方が長く続けることができますし、練習には良いかなと思って紹介させてもらいました。
まとめ
私が普段描いている方法を紹介してきました。
私のやり方は、自分でやりやすい方法を探って見つけたものですが、色んな方法があるので、是非自分のやり方を探してみてください。
その足掛かりとしてこの記事の内容を使ってみると、良いかもしれません。