世の中便利になってきていて、新しいものなんてもうないよねって思う方も多いです。
でも、考えてみたら、日用品にしろ番組にしろ、意外と「これってありそうでない」って思うもの、多くないですか?
たとえば、デニムのパンツとかをそのまま干すと外側は乾いても中は生乾きってことがありますけど、それを解消させる道具が結構前に発売されました。
パンツ系が干せるようにハンガーにクリップが付いたものはありましたけど、これって意外となかったものですよね。
そういった「ありそうでない」は、新しいアイデアの宝庫だったりするんです。
お絵かきにも活かせるよ!
お絵かきは想像の世界を平面に具現化させる作業ですが、出尽くしたようでそうでもないものって結構あると思っています。
たとえば、私が描いているフードかぶっているキャラクターたち。
フード被っているキャラクターなんてたくさんいますけど、それだけを描く人って私は知りません。
線画が黒っていう概念を誰かが変えたからこそ、今は赤茶系の線画で描く人が出たり、ピンク系で描いてあとから色を変更したりっていう作業をする人が増えていったわけです。
ちょっとしたことでも見つけたことがアイデアが具現化した瞬間です。
アイデアを掛け合わせる
アイデアの見つけ方の一つに、「二つのものを合体させてみる」というのがあります。
Aという商品があって、別にBという商品があったとします。
Aという商品は、それはそれでヒットして世の中に定着していて、Bという商品もヒットして世の中に定着しているとします。
では、この別々のアイデアから生まれたAとBを合わせたらどうなるでしょう。
Cという商品が生まれますね。Aという商品の良さとBという商品の良さが合わさることでより便利なものとして世の中に発信されていくのです。
これも、アイデアを生み出す一つの方法です。
擬人化はまさに掛け合わせてできたものです。
「人+物」の組み合わせが生んだ大ヒットコンテンツですね。
いわゆる下の画像みたいなものです。
私がアイキャッチに使用したりしているこの男の子は「人+猫」という擬人化の中でもメジャーなものを使用したキャラクターです。
これが掛け合わせて生み出すということです。
掛け合わせで成功している作品
何かと何かを掛け合わせて新しい作品を生み出す、という方法で成功している作品は数多くあります。
有名な所で言えば「セーラー服と機関銃」ですよね。
「女子校生×機関銃」を掛け合わせた作品であり、物語は「女子校生×ヤクザ」ですよね。
普通に考えたらあり得ない組み合わせですが、それが大ヒットしています。
美少女というところで言えば、ストライクウィッチーズもそうですね。あれは「美少女×陸軍兵器」の掛け合わせでできています。
擬人化ですが、このワードはクリエイティブな言葉だと思います。
ものを人に置き換えてできているっていうのは、それこそなんでもいいわけです。
「美男子×工具」とかでも極端な話ありなわけです(さすがに適当に考えてるのでどうかと思いますけど)。
ネズミを人の形にして、2足歩行させたのがミッキーマウスなわけですからね。
こうやってアイデアは生まれていて、新しい作品が誕生しているっていうことなんですよね。
「○○があってこれはない」を考えてみる
あるものからないものを考えてみるとすんなりアイデアは生まれたりします。
私がずっと思っているのは、「耳掃除する耳かきはあるけど、鼻を掃除する鼻かき」はないよね、ってことです(笑)
鼻を洗浄するものはありますけど、鼻にたまったものをかき出すものってないと思いませんか?(どうでもいい)
あると、掃除が楽になると思うんですけど、ないんですよね。自分で考えて作ってしまえばいいのにって思いますけど、そこまでには辿りついてはいません。
それから、カードゲームを取り扱っているショップはかなりの数ありますけど、プロテクターを専門に扱っているお店ってないと思いませんか?
こういうことです(どういうこと?)。
あれはあるけど、これはないなっていうものは探すと結構あったりします。
それが、まさしくあなただけのアイデアです。
絵においては何でもあり!
絵の世界はなんでもありです。
どんなヘンテコなものでも、「それがキャラクターなんだ!」って言いきってしまえばいいだけ(笑)
絵のほうが想像を具現化しやすいかもしれないですね。
なんなら物理的にはあり得ない構図でも、逆行でキャラクターの顔が見えない構図だとしてもある程度「嘘」をつけるのが絵です。
変にうまく描こうとするよりも楽しく描くことが大事です!
クリエイティブな考え方の思考を得るための本
じゃあそもそもアイデアってどこから思いつくのかですが、これはちょっとだけ物の見方を変えるだけです。
外看板の塗装はげをただ塗装がはげているだけととらえてしまうとそれで終わってしまいます。
でも、こう考えてみたらどうでしょうか。
「このお店はできてから〇年経つけどそれでここまで塗装がはげるのは、きっと毎日従業員が丹精込めて磨き続けていたからだ。磨き続けるうちに力が入りすぎてしまってふとした時に塗装がポロッととれてしまい、そこから劣化が始まってしまったんだ」と考えると、ドラマティックじゃないですか?(笑)
もしくは「いたずらするような悪い輩がイライラした気持ちを外看板に当たったから劣化してしまったんだ」とかね。
劣化した外看板の気持ちになってみても良いでしょうね。
恥ずかしいのか、長く仕事で立ってた誇りとして考えているのか、どうとらえるかは自由です。
こういう発想の巡らせ方がいつか面白いアイデアをひらめくきっかけになるかもしれません。
何をしても、どんなに傷つけられても塗装がはげることがない塗料を開発するとか、あるかもしれませんがないかもしれません。
今ある塗料を改良すればもっと良くなるかもしれませんしね。
そういうアイデアを生むためのヒントになるのが「クリエイティブの授業」という本です。
色んなアーティストやイラストレーターの方などの言葉やエピソードがたくさん書かれていて、考え方やアイデアの生み方のヒントみたいなものを得るきっかけづくりをサポートしてくれるような本です。
私は何回も読み返して、そのたびに附箋の位置を変えたり附箋が増えたりしています(笑)
本を読むとき、私はラインマーマーと附箋を必ず手元に置いていて、気になった言葉、気になったページにはチェックを入れています。
そしてそれらをすぐに情報として取り出せるようにしています。
結構お勧めです。是非読んでみてくださいね。