ルパンレンジャーVSパトレンジャー(以下ルパパト)が本日最終回を迎えましたね。
出演者の皆さんはお疲れさまでした。
今年は戦隊の長い歴史の中でも上位に入る作品だったのではないでしょうか。
そもそも劇場版で今まで作品が展開していた「VSシリーズ」を1年間という地上波放送でやったのは始めてですし、過去の作品もしっかりとリスペクトしていたので、戦隊ファンの方たちにはうれしかったのではないでしょうか。
戦隊ファンだけでなく、特撮ファンも好きな戦隊は必ず1作品はあると思うので、その方たちからしても嬉しかったかもしれないですね。
ちなみにキュウレンジャーとのVSシリーズはやるみたいですね。
その名も「ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー」
…………いや、どんだけ戦いたいんだよ(笑)
2作品だけなのに多いなぁ(笑)
ここに怪盗戦隊とか警察戦隊とか入れると長くなりすぎるから削ったのかな?それにしても長いタイトル(笑)
たくさんの名言を生んだルパパト
戦隊モノには毎回何かしらのキャッチーなセリフが出てきますが、今作もそれに漏れることなく名言が生まれました(迷言かもしれない)。
番組前半で透真くんのエアロビクス回がありましたけど、あれが引き金だったようにも感じます。
「なぜか飛んできたキツツキが激突」
「クリスマスにはシャケを食べろ」
「エビフライが爆発」
「透真のナンパ」
「透真のエアロビ」
Twitterでもネタになっていて、エアロビは本編でほかのメンバーも時々いじってました。
こういうちょっとしたギャグ回に挟まる名言や後々までネタにされるものがあるっていうのも戦隊の良さだと思います(笑)
ルパパトは全体的に失速しなかった
1話から今週の最終回まで、1年間の放送だと途中で失速してしまうこともありますけど、ルパパトはそれが珍しくなかったと思います。
各キャラクターをしっかりと掘り下げつつ、そのうえでギャグ回も混ぜながらメイン回もしっかりと魅せていく。ルパパトは全体的によく構成ができていた作品だと思います。
さらに、通常ボスは最終回で倒されてしまうのが一般的でしたが、今作では拘束するという終わり方をします。警察らしく確保(逮捕)しているところもモチーフの良さを活かしたしめくくりで、香村純子さんの力量のすごさを改めて感じました。
ただ、玩具的には振るわずに、ルパレン側に装備が偏ってしまったのはちょっと残念なところかなと思います。
パトレン側にももう少しだけ装備を充実させてあげてほしかったですね。
香村純子さんの初メイン脚本作品
香村純子さんは「炎神戦隊ゴーオンジャー」から戦隊・仮面ライダー系の作品に関わり、仮面ライダーウィザードでメインライターになっています。
私が思う香村さんの脚本の魅力は、多少影のあるシリアスシーンの魅せ方がうまいことと、ラストに激アツな展開を持ってくること。
仮面ライダーウィザードを執筆されていたとき、指輪があるせいでアクションにパンチを取り入れることができない、という制約がありました。
しかし、最終回の一番いいところで封印していたパンチアクションを入れてきたんです。
こういった魅せ方ができて、それが無理なく成立できるのは、やはり香村さんの作品ならではだなって思います。
ルパパトのラストは?
ルパパトにも最後に見せ場がありました。
ドグラニオとの戦いは比較的あっさりと終わってしまいましたけど(巨大戦なし)、ルパレン側が金庫から出られずにいたと思わせておいて、一番いいところで復活。
それも、復活した時の演出はまさかの「それぞれが助けたかった大切な人が怪盗に」なってジャックポットストライカーを捕まえ、その力を使って救出する、という内容。
これは、やられましたね。完全に涙ものです。
そして、最終的に残った最後のルパンコレクションは、まさかのオープンングで取り合っている「あの日をもう一度/Hier une fois de plus」というアイテム。
最後のシーンのにらみ合いはオープニングの状態を再現していました。
まとめ
「どっちを応援する?」というナレーションの問いかけに「どっちも」となった人はおおかったんじゃないでしょうか?
私も最初はルパレン派でしたけど、結局はどちらも応援していました(笑)
ルパレン側は大切な人のための正義、パトレンは市民全体のための正義。
正義のアウトローと絶対のヒーローという分け方をされていましたけど、どちらにも守るものがあるので違いはそこまでないように感じました。
戦隊シリーズの中でもかなりの名作になってくるのではないかと思うので、途中か見始めた方はぜひDVD、Blu-rayで観てみてはどうでしょうか?