

私の利き手は「左」なんですが、絵を描くときは右手左手どちらも使ったりします。使い分けているのですが、右で描くことが多かったです(ソフト的にも右の方が使いやすいため)。
ただ、左で最初から最後まで描いたらどうなのか、と思い、前の記事で登場させた猫耳の女の子をすべで左手で描いてみました。
このキャラクターはラフを描きためていた中から完成させたものですね。
個人的に見たとき
イラストの水色の髪の猫耳の男の子は全て右手で描いたときのイラストです。対してオレンジ色の髪の猫耳の女の子は全て左手の利き手で描いたときの絵です。
大きな見た目は正直変わりませんでした。ただ、やはり顔を向かせる方向は描きやすい方になりましたかね。
左手で描くから必ずしも右向きで描く、というわけでもないですが、描いていたら普段向かせている方向と逆向きに描いてましたね(笑)
なので、個人的には右手で描いても左手で描いてもそこまでの違いは出ませんでした。
利き手と逆の方で描くと絵がうまくなる、という説
右利きの人が左手で絵を描く練習をすると、一週間で絵が劇的にうまくなる、という説があります。
絵を描く脳は「右脳」ですが、左手を使うことで右脳を活性化させ、空間認識力やら何やらを高めることができるから、絵がうまくなるというものです。
実際、テレビで検証をされていましたけど、確かに絵は上手くなっていました。最初に描かれた時の悲惨な感じからしたらかなりの進歩だと思うレベルにまで成長していました。
ただ、これって右利きの人が左手で描くから右脳が働くっていうことですよね?なら、もともと左利きの人が利き手と逆の右手で描いたら上手くなるのかっていう疑問が生まれました。
自分自身が右手を使って描いた方がソフトも使いやすいしいいやって思っていただけに、普段からこの説を知らない間に実践していたことになります(笑)
ならば、今度は利き手に直して描いてみたらどうかという意味で今回やってみたのですが、結果的には「同じクオリティのものができた」という結果になりました。
というか、普段から絵を描く仕事をしていて、ある程度描けてしまう人間だからこその結果なのかもしれません。
クオリティは維持したまま背景を描くことができるようになった
キャラクターを描くという部分においては、そこまでの変化は見られませんでしたけど、大きく変わったのは背景に関してです。
右手で描いていた時には、背景を描くのが苦手でした。キャラクターに対してどういう形で背景を描いたらいいのかがわからない、という感覚がずっとあったんです。
が、左手で描くようになったら、次第に背景から描くようになって、その背景に対してキャラクターを描くようになったんですよね。
つまりは、空間を意識して描くことができるようになった、ということです。
私はもともと空間認識能力が高い方なので、それが左手で描き、右脳を使うようになったらより活性化するようになったということです。
これが私が左手で描くようになってから描いている絵です。
今まではキャラクターしか描くことができなかった私が、背景を描き、なおかつ見上げた構図で描くことができるようになっています。
つまりは、左手で描くと空間認識能力は向上する、ということですね。
これが絵の上達にどこまで影響するかは人によってまちまちだと思いますけど、少なくとも色んな構図で描く想像力は高くなることはわかりました。
そして、それを一枚の絵に表現することができるようになりました。
まとめ
間違いなく言えるのは、「右利きが左で絵を描いたら上手くなった」という意味合いが付いたうえでの「利き手と逆の手で描くと絵がうまくなる」なんだと思います。
右利き前提での説である可能性がとても高いと思います。また、左利きの人の場合は、文字を描く手を右に矯正されたり、箸を持つ手を矯正されたりしている関係である程度どちらの手も使えてしまうので、この説には当てはまりそうもありませんね。
私の場合は、「同じクオリティでいつもの絵が描けた」というだけ終わりました(笑)