アニメやイラストでは、そのほとんどが影をつけると思います。
影をつけることで奥行きやリアリティを表現することができるので、大事ですが、中には影を描きこまない、という選択肢があっても良いと思っています。
今回は、ちびキャラを描く上での影の描きこみに関して私なりに書いてみようと思います。
影を描くことでの絵に対して与える効果
影は、奥行きやリアリティなどの表現をつける意味ではとても重要です。その為、ほとんどの場合キャラクターの色塗りには使用されているテクニックです。
ただ、ジブリ作品やイラストレーターさんによっては最低限しか塗らないこともありますし、サザエさんなどのアニメ作品によっては全く塗らないこともあります。
影は、あくまでも描きこむことでキャラクターを生き物としてとらえることができる手段だと私は考えています。
ちびキャラに影を描くのはありかなしか
では、ちびキャラに対して影を描くのはありかなしかですが、私は場合によると思っています。
ギャグアニメなどの特別細かく描く必要がないものに関しては描きこむ必要はないと思います。現にクレヨンしんちゃんは、背景に影を描きこむことはあってもキャラクター自体にはほとんど影を描きこんでいません。
特殊な効果を与えるときに使用したりして使い分けています。
ちびキャラはあくまでも可愛らしさが一番優先されると思っているので、私はほとんど描いていません。
描かない方がデフォルメ感が強くなりますし、描かないからこそ「キャラクターをキャラクターとして捉える」ことができるのではないかと思っています。
ちびキャラにリアルな影の描きこみをしてしまうと、それは生き物になってしまうような気がしてしまい、キャラクターではなくなってしまうのではないかと思っています。
ちびキャラは「キャラクター」、アニメーションは生き物という感覚
私が勝手に思っているだけなので、違うかもしれませんが、深夜に放送されたりしているアニメーション作品に登場しているキャラクターたちは私の中では一人の生き物として描いているような気がしています。
なので、できるだけその場に存在しているかのようにリアルに描きこみをしますし、機械やロボットも無機物感を出すように描かれています。
でも、ちびキャラはあくまでキャラクターだと思っているので、リアリティはそこまで必要ないのではないかと思っています。なので、あえてそこまで細かく影を描く必要はないのかなって思います。
もちろん必要なこともありますし、要望があれば描きます。ただ、普段ブログで使うちびキャラ達には私は過剰な影はつけないようにしています。
絵に対して足し算をする人はたくさんいます。しかし、引き算をすることも大事で、引き算をしたからこそ見えてくるものもあると思っているのです。
指を描かないのもその一つですね。
描かない事での「良さ」というものはあっても良いと思います。