ゆうりの日常

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【特撮】仮面ライダー響鬼Blu-rayBOX3巻レビュー

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平成仮面ライダーシリーズの6作目であり、平成ライダーシリーズの中でも異色な作品である仮面ライダー響鬼Blu-rayBOXもついに完結の3巻が発売されました。

 

1巻、2巻を購入された方も、もしかしたらこの3巻は買わないって人はいるかもしれません。

 

その理由は知っての通り「スタッフ交代劇があった三十之巻~最終之巻」までが収録されているからです。

 

しかし、響鬼ファンとしては買わない選択肢はないので今回も購入しました。では、早速レビューしていきましょう!

 

1巻のレビューはこちら

www.yurimani.xyz

2巻のレビューはこちら

www.yurimani.xyz

パッケージ

f:id:redberry072169:20190511181537j:plain今回のパッケージには、響鬼装甲(アームド響鬼)、威吹鬼、轟鬼、斬鬼、の各鬼が描かれています。

イメージは最終話のオロチ現象の感じでしょうか。

背面パッケージ

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背面には、1巻、2巻同様に役者陣の写真がふんだんに使われています。その中には三十之巻から登場する新キャラクターの桐谷京介が写っています。

 

また、後半の響鬼に前半エンディング曲の「少年よ」と後半の主題歌である「始まりの君へ」を歌われている布施明さんがゲスト出演していて、響鬼の最終形態というべき「アームド響鬼」になる為の重要なポジションでの登場でした。

商品の内容物

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商品の内容物はいつものように冊子が入っています。

 

冊子の中には後半の重要人物になってくる桐谷京介の簡単な紹介や、今まで通りの魔化魍の情報などが書かれています。

 

冊子はアームド響鬼が描かれています。アームド響鬼のベースが響鬼紅なだけに赤が基調になっていて、平成ライダーのヒーローらしい見た目になっていますよね。

 

響鬼は機械的なライダーではなく、生身のライダーなので、機械的なデザインにするのは少し難しい感じもありますが、見事にマッチしていると思います。

後半の響鬼に関して

前半の響鬼は、明日夢とヒビキさんの物語を中心に、猛士の内部構造を説明していくようなストーリー展開がされていました。

 

その中に明日夢やひとみちゃんなどの中学生、高校生組が絡んでくる展開で話が進みます。

 

しかし、後半からは桐谷京介の登場で学校側のパートにも変化が見られます。京介はヒビキと明日夢の距離感に対して土足で踏み込んでくるので見ていて不快に思った方も多いと思います。

 

ただ、役者からしたらそう思わせることができたっていう意味では成功していますね(笑)

 

そして、京介が鬼の修行の為にヒビキさんの弟子志願をし、明日夢もその流れで弟子に志願をすることで、学校と猛士という二分になった舞台を違和感がないように一緒くたにすることに成功しています。

 

当時、明日夢君たちの学校パートは視聴率が著しく悪かったらしく、明日夢自体をなかったことにする案もあったようです。しかし、それでは今まで作ってきた「響鬼」ではなくなってしまうため、それを回避するため、猛士側に絡ませることで降板を回避したようです。

 

代償として、前半で作ってきたちょうどいい距離感ではなくなってしまい、ほんわかした雰囲気とはかなり遠ざかってしまったので、受け入れられないファンも多かったみたいですが・・・。

後半響鬼は「距離感」がテーマなのでは?と思います

響鬼の世界観そのものが「師匠が弟子をとって育てることで成り立っていた世界」なので、師弟関係や人間関係の「距離感」を大事にしてきた作品のように思います。

 

前半ではヒビキさんと明日夢の距離感と明日夢と猛士の人たちとの距離感が大事に描かれていましたが、それが少し見えづらかった印象はあります。

 

しかし、後半の響鬼は、その見えづらかった距離感をしっかりと見える形で描いているのではないかと思います。

  • 明日夢と京介の距離感
  • ヒビキさんと明日夢の距離感
  • ヒビキさんと明日夢と京介の距離感
  • イブキさんとあきらの距離感(師弟関係)
  • ザンキさんとトドロキさんの距離感(師弟関係)

明日夢と京介の距離感

三十之巻から登場した桐谷京介と明日夢の出会いからの距離感が後半のメインです。京介は負けず嫌いで、なんでも勝負を挑みたがる性格です。

 

その根底にあるのは「父親を超えたい」という思いがあるからです。その為には手段を択ばないようなところもありますが、京介なりの正義もあります。

 

そんな京介と、明日夢は後半で対立や嫉妬、ヒビキさんの弟子として認めてもらうための争いなどを繰り返しながら、少しずつですが友情を深めていきます。

 

最初は鼻につく性格が目立っていた京介ですが、少しずつ心を開いていくことになるので、この二人の成長を観ていくのが後半の最大の見どころだと思います。

ヒビキさんと明日夢の距離感

前半では「すでに弟子をとっているような感じがしている」とヒビキさんに思わせるくらいにまでに距離が縮んでいる二人ですが、後半では鬼の弟子としての距離感に変わっていきます。

 

しかし、話を進めていくうちに明日夢との距離感は変化し、ヒビキさんは少年という呼び方から「明日夢」という呼び方に変わります。鬼の弟子としての距離感ゆえのものでもあり、一人の男として認め始めたような変化でもありますね。

 

視聴者としては寂しさもありますが、それだけ人間模様をしっかりと描いてきた作品なんだなって思わせてくれる部分でもあると思います。

ヒビキさんと明日夢と京介の距離感

京介がヒビキさんの弟子になったことで、明日夢もヒビキさんの正式な弟子になります。このことで、3人の距離感は、師匠と弟子の関係になります。

 

そして、「2人のうち、どちらかを正式に弟子にする」という競争的な提案をヒビキさんがすることで、より「明日夢と京介」の関係性も変化します。

 

今まではヒビキさんが中心となって、その周りにいる明日夢たちが良い味を出しながら脇を固めていましたが、後半からはヒビキさんは中心ではなく、明日夢と京介を引き立たせる脇側に立ち位置が変わることになります。

 

こういったちょっとした変化が、後半の響鬼の人間性をより際立って魅せることができるようになっているので、より尖ったドラマ性になっています。

イブキさんとあきらの距離感

前半の響鬼では、この2人の関係性はそこまで大きく描かれることがなく、進展もあまり見られなかったですが、後半ではこの2人の距離感も大きく変わっていきます。

 

イブキさんの弟子として活躍してきたあきらが、そもそもなぜ鬼になろうと思ったのか、どういう経緯でイブキさんの弟子をしているのかも京介が絡みながらしっかりと描かれていきます。

 

そして、この2人の関係性にも決着がつくことになります。細かい伏線を含みながら、あまり触れることができなかった部分にもしっかりと「答え」を出していくのも後半響鬼の良さでもあります。

ザンキさんとトドロキさんの距離感

前半ではトドロキさんがまだ戸田山変身体でしかなく、免許皆伝をされていない段階から描かれてきました。最終的にトドロキさんの免許皆伝、ザンキさんの引退、トドロキさんのサポーターとしてザンキさんとトドロキさんのコンビ復活と一番距離感、関係性が描かれてきた2人ですが、この2人にも後半で答えが出されます。

 

むしろそのままでも良かったと思いますが、それではドラマとしての成長が無くなってしまう、轟鬼が斬鬼なしでは戦えない少し頼りないキャラクターになってしまう、と考えたのかもしれません。

 

よりドラマ的に描かれていくこの2人のストーリーは、響鬼全体の中でも名シーンとの呼び声も高いものがたくさんあります。

 

轟鬼の「鬼」としての成長がとてもよく描かれているのも後半響鬼の良さです。

猛士自体の世界観の拡大

前半でも吉野会議で勢地郎が出かけているなどの話がいくつかありましたが、猛士に全体像はあまり描かれてきていませんでした。

 

中には地元の人の情報を元に出動したり、たちばなの地下にはみどりさんの仕事場があったり、古い資料が保管されていたりといった描かれ方はしていましたけどね。あと、鬼はシフト制っていうのもありましたね。

 

シフト表が一瞬写った時、結構な数の鬼の名前が描かれていましたが、どれだけいるのかまでは描かれていませんでした。

 

ただ、シフト表を確認するだけでも響鬼、威吹鬼、斬鬼、轟鬼のほかに、鋭鬼、裁鬼、勝鬼、弾鬼、剛鬼、闘鬼、蛮鬼、吹雪鬼の名前が確認でき、関東支部だけで13人の鬼がいることが確認できます

 

ということは、関西や四国などの各地域にも鬼がいることがわかりますね。

 

さらに、過去に鬼として活躍していて、除名をされた朱鬼などの鬼がいることも後半では描かれます。朱鬼は斬鬼の師匠で、呪術の達人という設定も盛り込まれました。

 

これが後々にキーになってくるので、話一つ一つがしっかりと物語に絡んでくるように猛士の内部が明らかになっていくのも世界観を広げるのに一役買っています。

敵組織の拡大

今まで、各魔化魍に対して童子と姫が存在し、その上に男女のクグツがいること、そしてさらに上には研究をしている同じ顔の洋館の男女がいることが描かれてきました。

 

後半では、各魔化魍の童子と姫が登場しない代わりにスーパー童子とスーパー姫という存在が現れます。

 

しかし、洋館の男女も結局はクグツに過ぎず、さらに上には洋装の男女が登場することで、敵側の組織も拡大していきます。

 

組織図を大きくし、より世界観を広げながら話が展開していくことで、より楽しめるように工夫されているのが後半響鬼です。

仮面ライダージオウでその後が簡単に描かれている

平成最後のジオウの放送回と、令和最初のジオウの放送回で響鬼編が描かれましたが、本編響鬼のその後が簡単に描かれています。

 

京介が免許皆伝までは至らなかったこと、京介が弟子をとっていたことがメインの軸になっていますが、トドロキと日菜佳の関係性もほんの少しだけ見て取れるセリフもありました。

 

鬼の免許皆伝には2パターンがあり、師匠の名前を受け継ぐパターンと、自らの名前から名乗る名前を決めるパターンです。

 

ヒビキの本名が日高仁志で、苗字、名前ともに「ひ」から始まる為響鬼、トドロキは戸田山登巳蔵で、ザンキさんが「トドロキ(轟鬼)」と名付けます。

 

この法則から行くと桐谷京介はどちらも「き」から始まるので「キョウキ」と名乗ることになると思いますが、劇中では最後免許皆伝されたのか響鬼ライドウォッチが京介のもとにきて、その力で響鬼へと変身します。

 

視聴者的解釈をするなら「響鬼」は「響鬼(キョウキ)」とも読めるから響鬼と書いて「キョウキ」と読ませるのではないか、という意見がありました。

 

もし、免許皆伝として名乗るとしたら、もしかしたこの意見が濃厚なのではないかと思います。にしても、ヒビキさん本人は出てきませんでしたが、演出的にはヒビキさんはもうこの世にはいないみたいな描かれ方だったので、その後のヒビキさんがどうなったのかを何かしらで描いてもらいたい感じですね。

 

明日夢も足立明日夢でどっちも「あ」から始まるので、もし鬼になっていたら「あ」から始まる鬼の名前を名乗っていたかもしれないですね。

まとめ

前半の響鬼が好きな人でも、魅せ方やテイストは変化しましたが、響鬼という世界観を大きく広げた後半の響鬼を一度でも観てみることをおすすめしたいです。

 

距離感の所では省きましたけど、トドロキさんと日菜佳の距離感も少しながら描かれます。

 

関係性、距離感などを丁寧に描いていますので、より響鬼の世界に入り込めるかもしれません。