絵を描かれる職業に就いている方はわかると思いますが、「自分に影響を与えてくれた絵」というのがありますよね。
今の絵のテイストを作ってくれた方は私にもいまして、最近気づいたものもあれば他の人から言われて気づいたものもあります。
絵を描くのに煮詰まったとき、影響を与えてくれた方たちの絵や映像作品を見てなにかの答えを見つけることもあると思うので、私の影響を与えてくれた方たちを挙げていこうと思います。
何かのヒントになってくれれば良いなと思います。
ヒントにならなかったら、単純に記事を楽しんで読んでくれればOKです(笑)
遊戯王の高橋和希先生
これは、母から言われて気が付きました。
遊戯王は未だに新作のアニメが制作されていて、カードゲームも人気な作品ですけど、私は原作ファンでもあり、カードゲームのファンでもあります。
言われてから自分の作品を見直してみたら、目の描き方や瞳の描き方が近い感じもあります。
あそこまで細かい、描き込んだ絵は描いてませんが、パーツパーツで分解すると似ている部分もあるように感じます。
このキャラクターなんてまさに目のとんがった感じとかがそっくりですね。知らない間にイメージとして記憶しているんだと思います。
クレヨンしんちゃんの臼井義人先生
原作1巻の時からのファンで、アニメも第一話から観ていた「クレヨンしんちゃん」は、私が2頭身のちびキャラを描き続けようと思ったきっかけの作品です。
クレヨンしんちゃんは2頭身の幼稚園児たちがメインで、キャラクターに陰影をほぼ描かない作風なので、この辺も少なからず影響を受けていると思います。
また、線が少なく、洋服もシンプルに描く作風なのも近い感じがします(個人的に)。
ホーホケキョとなりの山田くんなどの高畑勲監督作品
ジブリ作品らしい細かい線画と生きているような作風とは違った、線が少なく、情報量が少ない作品をたびたび描いていた高畑勲監督。
昔の作品には、かぐや姫の物語などの作風はほとんどありませんが、時代時代で描かれているものが違うのは当たり前ですよね。
時代に合わせて作品を描かないといけないわけですから。
でも、普遍的で、どの時代でもなんとなく成立してしまうのは、私の中では「ホーホケキョとなりの山田くん」なんじゃないかと思います。
確か、私が中学生くらいだったと思うんですよね、この作品を知ったのは。
当時学校でも賛否両論で、「好きだ」という人もいれば、「ふざけてるつまんない」という意見もありました。
私は前者だったわけです。
最近私が描いているこういうタッチの作風は高畑勲監督作品の影響だとしたら、どこかわかる気がします。
気づいたきっかけは、駅に貼ってあるポスター広告でした。
7月から高畑勲展というものがあるらしく、それのポスターだったんですけど、ポスターには遺作となったかぐや姫の物語が使われています。
駅に貼ってあるポスターにはその他にも作品のワンシーン的なイラストが使われていたんですけど、線画とか、自分が描いているものの正解はここからきているのかなって思ったんです。
ざらざらした線画に、水彩画のような薄めの色をのせて、できるだけ線は少なめにする。
情報量が少なく、ふんわりしていて、優しく暖かいような作風。絵コンテをそのまま映像にしたんじゃないかってくらい肩に力が入ってない感じ。
その辺のインスピレーションの元が高畑勲監督の描く作品だったと考えると、自分の中で納得ができました。
漫画家ウエダハジメさん
ウエダハジメさんは、物語シリーズのエンディングイラストを手がけている人なので、そこから知った人も多いのではないでしょうか。
私もそこで知った口です(笑)
ですが、絵描きとして絵を再開する前に観ているので自然と影響を受けているような気がします。
というのも、私が描いている絵はどこかしらが簡略化されています。
ウエダハジメ先生の絵も図形が合わさったような簡略化された絵ですよね。
初めて観た時に「これだけマイナスしているのにキャラクターとして成立しているのがすごい」って思ったんですよね。
目指したいと思った反面、自分が描きたい「ちびキャラ・ミニキャラ」にどうにか落とし込めないかなって模索し始めたきっかけでもあります。
まとめ
自分の作品のもとになった、きっかけをくれた知ることで、何か迷った時、その作品に触れることで解決の糸口を見つけることができます。
是非、ルーツとなった作品を考えてみてくださいね。
きっと、何かを導き出してくれると思いますよ!