毎年たくさんの作品が放送されているドラマ。
テレビ離れが叫ばれている現代ですが、ドラマは動画配信サービスなどでも配信されていて、衰えを見せていません。
そんなドラマですが、今年もコンフィデンスアワード・ドラマ賞が発表になりました。
では、どんな作品が受賞をしたのかを見ていきましょう。
コンフィデンスアワード・ドラマ賞とは?
コンフィデンスアワード・ドラマ賞は、質の高いドラマに送られる賞のことです。
オリコンのグループ会社であり、出版事業を手がけているオリコン・エンタテインメントが発行している「コンフィデンス」が主催しているものです。
実は、2015年に設立された比較的新しい賞なんです。
コンフィデンスアワード・ドラマ賞受賞作品
まずは、ドラマ賞受賞作品を一気に見ていきましょう。
- 最優秀作品賞:金曜ドラマ「凪のお暇」主演 黒木華(TBS)
- 優秀作品賞:よるドラ「だから私は推しました」主演 桜井ユキ(NHK)
- 優秀作品賞:「監察医 朝顔」主演 上野樹里(フジテレビ)
- 主演男優賞:大泉洋 日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」(TBS)
- 主演女優賞:上野樹里「監察医 朝顔」(フジテレビ)
- 助演男優賞:中村倫也 金曜ドラマ「凪のお暇」
- 助演女優賞:三田佳子 金曜ドラマ「凪のお暇」
- 新人賞:重岡大毅 ドラマ10「これでは経費で落ちません!」(NHK)
全体的に見てみると、TBSドラマが目立ちますね。
ドラマといえばフジテレビっていうイメージも強いと思いますが、TBSは社会派というか、人間模様をリアルに描くようなドラマが多くあります。
「凪のお暇」も、会社も彼氏も全て捨てた黒木華さん演じる凪がボロアパートに引っ越しするストーリー。
そこで描かれる人間模様や恋愛模様が女性人気を博して大ヒットとなりました。
「キュンキュンが止まらない!」とSNSでも話題になっていましたね。
ただ、視聴率はそこまで振るわず、最終回は10.8%とトレンド入りしたドラマのわりには低くなってしまっています。
また、全話通しても視聴率は10%に満たない回が続き、ドラマの質のわりには苦戦が続きました。
対して、優秀作品賞、主演女優賞とダブル受賞となった「監察医 朝顔」は全話通して10%をこえて、平均視聴率は13.3%でした。
ドラマ全体を通して出演者の個性も描きつつ、ストーリーもしっかりしていたのでそれが視聴率にも影響したのでしょうね。
日曜劇場は、半沢直樹などのヒットを生み出す枠のドラマですが、今年もノーサイド・ゲームが選ばれました。
ラグビー人気に拍車をかけて、ラグビーワールドカップの人気にも火をつける結果となりました。
過去の受賞作品
コンフィデンスアワード・ドラマ賞の過去受賞作品を見てみましょう。
- 第15回作品賞:トクサツガガガ(NHK)
- 第15回主演女優賞:常盤貴子「日値用劇場 グッド・ワイフ」(TBS)
- 2016年年間大賞 作品賞:逃げるは恥だが役に立つ
- 2017年年間大賞 作品賞:カルテット
年間大賞には過去社会現象にまでなった「逃げるは恥だが役に立つ」が受賞しています。
第15回の作品賞には特撮オタクの女性が主人公のトクサツガガガが受賞しています。
東京ドラマアワードとは?
東京ドラマアワードは、2007年から開催されているもので、「国際ドラマフェスティバル in TOKYO」の中の一つです。
日本のドラマの海外発信を目的としていて、日本でも初の国際的なドラマ祭です。
ドラマ賞である東京ドラマアワードは、2008年の2回目からできたものなので、実は第1回目は行われていません。
表彰対象になっているのは、表彰前年の7月1日から表彰年の6月30日の1年間に放送されたものが対象となっています。
その為、7月以降の夏ドラマに関しては翌年の対象になっています。
東京ドラマアワード2019受賞作品
東京ドラマアワード2019の受賞作品を見ていきましょう。
作品賞(連続ドラマ部門)
- グランプリ:「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」主演 菅田将暉(日本テレビ)
- 優秀賞:NHKドラマ10「透明なゆりかご」主演 清原果耶(NHK)
- 優秀賞:金曜ナイトドラマ「dele」主演 山田孝之×菅田将暉(テレビ東京)
- 優秀賞:金曜ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」主演 戸田恵梨香(TBS)
- 優秀賞:「きのう何食べた?」主演 西島秀俊×内野聖陽(テレビ東京)
連続ドラマ部門では、話題にもなった「3年A組」がグランプリを受賞しています。
また、優秀賞には若年性アルツハイマーになってしまった主人公の恋愛を描いた「大恋愛」が受賞されました。
ドラマ自体も最終回の視聴率が13.2%で、高視聴率でした。
受賞作品を見てみると、菅田将暉さんが出演した作品が2作品入っていて、その人気が伺えますね。
菅田将暉さんは、「仮面ライダーダブル」でデビューした俳優さんですが、さすがは新人の登竜門「仮面ライダーシリーズ」ですね。
2010年以降の俳優さんの中では特に売れた俳優さんですよね。
作品賞(単発ドラマ部門)
- グランプリ:「Aではない君と」(テレビ東京)主演 佐藤浩市×天海祐希
- 優秀賞:「詐欺の子」主演 中村蒼
- 優秀賞:「満願」主演 西島秀俊
- 優秀賞:「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」(フジテレビ)主演 ディーン・フジオカ
スペシャルドラマ、開局記念ドラマなどが対象になる部門です。
グランプリを受賞した「Aではない君と」は、テレビ東京開局55周年記念ドラマとして9月21日に放送されたものです。
「Aではない君と」は、同級生を殺してしまったとして逮捕された息子。なぜそんな事をしたのか理解ができない佐藤浩市さん演じる父親。
父親は、天海祐希さん演じるお母さん弁護士を立てるが、それでも息子は沈黙したまま。
そんな時に弁護士は、保護者が弁護士と同じ立場になれる付添人制度を知り、この制度を利用して息子の心の叫びを聴こうとする、というちょっと難しいストーリー。
タイトルの「Aではない」は、ニュースで取り上げられたりする時に使われる「少年A」の父親の物語で、事件関係者だから名前を知っている、「少年Aではない」というところからきています。
東京の視聴率は7.3%以下だったようで、重たいドラマだったことと、スペシャルドラマであったことが関係してあまり振るわない結果だったみたいですね。
ローカルドラマ賞
- 「なめとんか やしきたかじん誕生物語」主演 駿河太郎(関西テレビ)
- 「かんざらしに恋して」出演 貫地谷しほり(NHK長崎)
「なめとんのか やしきたかじん誕生物語」は、カンテレ開局60周年特別ドラマとして2018年11月20日の19時から20時59分に放送されていたドラマです。
歌手であるやしきたかじんさんの下積みから晩年までを描いた作品で、関係者の取材をもとにフィクションとして描かれています。
その為非常にリアルに描かれています。
カンテレでは11月に放送される予定になっています。
気になる方は是非観てみてはどうでしょうか?(笑)
個人賞
- 主演男優賞:菅田将暉「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」
- 主演女優賞:清原果耶「透明なゆりかご」
- 助演男優賞:横浜流星「初めて恋をした日に読む話」
- 助演女優賞:黒木華「獣になれない私たち」
- 脚本賞:安達奈緒子「透明なゆりかご」「きのう何食べた?」
- 演出賞:福田雄一「今日から俺は!!」
個人賞でも菅田将暉さんが受賞されていて、大活躍ですね。
さらに目を引くのは清原果耶さんと、横浜流星さんではないでしょうか。
清原果耶さんは、seventeenの専属モデル。
「3月のライオン」や「ちはやふるー結びー」などの映画や連続テレビ小説「あさが来た」「なつぞら」に出演されている方です。
横浜流星さんは、特撮オタクの中では「列車戦隊トッキュウジャー」のヒカリ役で有名な方です。
「初めて恋をした日に読む話」は、「はじ恋」と略されてSNSで毎週トレンド入りするくらいのヒットドラマでした。
横浜さんは髪の毛をピンク色にしていて、ドラマのセリフでもあった「無敵ピンク」もトレンド入りしていましたね。
コンフィデンスアワード・ドラマ賞では「凪のお暇」で受賞された黒木華さんは、ここでは「獣になれない私たち」で受賞されました。
「凪のお暇」は放送時期的に東京ドラマアワードの方の対象期間からは外れてしまっているので、別作品での受賞になりました。
東京ドラマアワード過去の受賞作品
浅いとはいえ歴史のある東京ドラマアワードの、過去の受賞作品を紹介します。
- 2010年受賞 作品賞グランプリ:「JIN-仁-」主演 大沢たかお(TBS)
- 2011年受賞 作品賞グランプリ:「フリーター、家を買う」主演 二宮和也(フジテレビ)
- 2012年受賞 作品賞グランプリ:「家政婦のミタ」主演 松嶋菜々子(日本テレビ)
どれも当時ヒットして有名になった作品ばかりですね。
ちなみに「逃げるは恥だが役に立つ」は、2017年のグランプリ作品でした。
コンフィデンスドラマアワード・ドラマ賞も受賞しているので、2つの賞でグランプリに輝いています。
まとめ
全体的に菅田将暉さん、横浜流星さんなどの特撮出身俳優さんが輝く結果になりました。
特撮ファンとしては嬉しいですね。
全体的には、SNSでもヒットした作品が多く受賞したような結果でしたね。
ドラマは、Amazonプライムビデオや、FODプレミアム
なんかで見ることができる物もあります。