化物語を始めて知ったのは、小説の化物語上が出た時でした。
「タイトルのわりにはジャケットには高校生が描かれているってなに??」
って思って興味をひかれたわけです。
読んでみたら、思ったような作品ではなかったですが、斜め上を行くくらいの面白さがありました。
そこから作品にのめり込んだわけですけど、アニメ化された時、本編は普通のアニメイラストのキャラクターが所狭しと動き回っているわけですけど、エンディングの絵を観てびっくりしました。
アニメで描かれていたキャラクターがかなりのデフォルメをされ、マイナスされていって、特徴だけが強調される形で描かれているわけです。
なんならかなり図形っぽいイラストなわけです。
色んな物をマイナスしているわけですが、でも描かれているキャラクターが何なのかがわかるわけです。
「これ、すごいなぁ」って素直に感動して、そのタッチが好きになって、調べていくうちにウエダハジメという漫画家さんが描いているっていうのを知るわけです。
図形的でデフォルメしまくっているイラスト
ウエダハジメさんのイラストは、とにかく削ぎ落とされています、色んなものを。
でも、キャラクターが判別できるような特徴的なものはしっかりと描かれています。
何なら目すらも片目描かないくらいまで引き算をしているわけです。
まさに、「これさえあれば伝わる!」っていう部分まで削っているんですよね。
なぐり書きっぽく見えるような感じのテイストです。
このキーホルダーは期間限定で秋葉原で行われていた物語カフェに行った時に買ったものですが、ウエダハジメさんの絵のテイストのものです。
知っている人は知っていると思いますが、本編に出てくるキャラクター「忍野忍」ですね。
「金髪でミスドが大好きな吸血鬼」という部分だけを前面に描いただけですが、これだけでそのキャラクターがわかるんですよね。
これ、ちびキャラを描く上では理想的な引き算かなって思います。
描きたいキャラクターの特徴だけを考える
何を描こうかって考えることがあると思いますけど、思いつかないって人もいますよね。
であれば、「描きたいキャラクターの特徴をキーワードとして描きだす」という方法をすると良いんじゃないかと思います。
で、その特徴だけを持ったままとにかく描いてみる。そうすると、何となくそれっぽく見えます。
そしたら、そこから好きなテイストの絵に近づけていけば、もしかしたら自分の描きたいイラストになっていくかもしれないですね。
私が影響を受けた作家さんの記事を描いたことがありますけど、ウエダハジメさんもその一人なのかもしれません。
高畑勲監督の絵のテイストとは全然違いますが、引き算の方法は近しいものがあるかもしれないと思いました。
良いところだけを盗んで、自分の絵のテイストに近づけていけば、自分だけの武器になるかもしれないと思っています。
まだまだ進化途中ですよ・・・(笑)
ではでは。