イラストレーターの方の絵はすごく好きですが、同じくらい画家の描く絵も好きです。
イラストレーターの描く絵は、どちらかというと整っている絵が多いですが、画家の絵は躍動感があります。
魂があるというか、気持ちで描いているような感じがして、すごく好きです。
私は画家にはなろうと思わなかったけど、画家という職業は好きです。
人生をかけて描いている感じがして、思いが伝わってきます。
そんな絵が描いてみたけど、多分描けないなぁってつくづく思うんです。
でも自分ができる絵を、自分が描きたい絵を描き続けるだけ。
画家にはなれないけど、画家をモチーフにして絵を描くことはできるので、新しく一枚描いてみました。
前にも描いたけど今の自分に描ける絵で描く
ブログのアイキャッチにも使っている画家をモチーフにした絵は描いてますが、それの2020年度版みたいな感じで、今の私が描ける絵を描きました。
前の絵よりも、より動きがあるように描いてみました。
おしゃれに気をつかう画家もたくさんいますが、そうじゃない画家もたくさんいます。
画家は一日のほとんどを自分のアトリエで制作をするのに使うので、人に合わないことも多いでしょう。
なので、洋服は動きやすいシンプルなものにしてみました。
髪の毛はグラデーションを少しかけた感じの薄い色にして、キャラクターの個性を出してみました。
左利きにしてみた
最初は右利きとして描いてたんですが、途中で左利きの方が画家っぽいかもって思って描きなおしました。
有名なレオナルド・ダ・ヴィンチも左利きだったっていうし、絵を描いている人で有名なのは左利きが目立つので。
絵的には前面に情報が集中するので、ちょっとうるさい気もしますけど、「描いている感」が出て良いかなと思います(笑)
キャンバスは当初真っ白だった
完成したイラストは、キャンバスに何かしら描いている感じになりましたけど、最初は真っ白でした。
髪の毛のグラデーションもかけてない状態です。
これはこれで良かったんですけど、なんとなく寂しい感じがしたのと、インパクトがないなって思って何かしら描くことにしたんです。
キャンバスに描かれている絵は、特に意味があるようには描いていません。抽象画と言われればそんな感じかもしれませんね。
意味を持たせても良かったんですが、画家の描く絵って、完成しないとそれが何かってわからなかったりするじゃないですか。
この子が描いている絵は、まだ未完成の状態なので、あえて何か意味を持たせた感じにしませんでした。
描いている手は結構描きなおした
実は、このイラストは一度は描き上げたんですが、数日寝かせていました。
というのも、なんかしっくりこなかったんですよね。
一度客観的に見てみて、気に入らない所を探そうと思ったんです。
で、結局描きなおしたのは「描いている手の形」です。
手首を曲げているような感じに描いていたんですけど、不自然だったので却下しました。
それから、手の太さも不自然に細かったので、それも描きなおして今の形にしています。
地味に試行錯誤したイラストでしたね(笑)
最近、自分の描いた絵に対して愛着がすごく沸いているので(昔の絵も愛着はある)、一つ一つの絵にすごく向き合うようになりました。
私の絵は全部描くのにそこまで時間はかかりません。
だからこそ、余計に納得できるものにしたいって思うようになったんです。
こういう風に思うようになったのは、今年に入ってからですね。特にゴッホ展に行ってからかもしれません。
ゴッホは昔に活躍した画家の中でもかなりの数の作品を描いていますが、時間をかけて描いた絵も、そこまで時間をかけずに描いた絵でも納得いくまで描きなおしていたんじゃないかと思っています。
彼の描く絵は、なぐり描きのような絵でもしっかりとしています。
そもそもの基礎がしっかりしていたというより、独学から入って、色んな人の影響を受けたりしながら自分なりに研究を続けていた画家。影響は受けながらも自分の中の芯はしっかりしていたはずです。
私も、絵に対する姿勢は見習いたいものです。
ではでは。