1995年2月24日、「忍者戦隊カクレンジャー」の最終話である「封・印!!」の初回放送日ですね。
忍者戦隊カクレンジャーは、戦隊初の「忍者」モチーフ、和風テイスト、アメリカのマンガにあるポップな「効果音を文字で表現する」といった演出が当時斬新だった戦隊ですね。
忍者要素は、東映作品の中でも「十八番」ともいえるもので、昔からよくもちいられていたものである分、それらの要素が全部詰まっていた作品でもありました。
そんな、カクレンジャーの最終回の放送日がまさに25年前の今日なんです(笑)
そして皆様お気づきではないと思いますが...
— 広瀬仁美 (@0927Satoku) February 21, 2020
1995年2月24日はカクレンジャー最終回だったのです。
旅立ちと感謝を込めて25日。
ナイスタイミングでした...
カクレンジャーの作品の根底のテーマ
カクレンジャーのモチーフは「忍者」ですが、テーマとなっているのは「人間の恨み、憎しみ、怒り」などの負の感情。
当時でこのテーマを持ち出したのは斬新でありつつも、今でも通じるテーマだなと未だに思わされます。
それだけ、カクレンジャーのテーマは「永遠の悩み」でもあり、一生のテーマなんです。
大魔王は倒せない
最終回、大魔王は人間の負の感情の集合体であることが描かれ、「大魔王を倒せばその負の感情が世界中に散乱し、さらに倒した妖怪たちも復活してしまうことになる」という事実が暴かれました。
大魔王を倒せず、生け捕りにするというミッションを与えられたカクレンジャーはなんとか成し遂げようとするも、失敗。
「大魔王を倒すには封印の扉に封印するしかない」
大魔王は自身を斬れと挑発をしてくる。しかし、封印の扉がどこにあるのかがわからない。
考えた末に一つの答えに行きついたのが「人間の負の感情」の集合体であれば、人間の心の扉の中に封印して、出てこられないようにすること、でした。
答えを導き出し、封印の扉を出現させ、カクレンジャーの変身アイテムである「ドロンチェンジャー」を扉のカギとして見事に封印させることに成功します。
カクレンジャーの重たいテーマ
大魔王は、人間の怒りや憎しみ、妬みなどが再び現れた時、また復活してしまうということがナレーションや本人たちのセリフで言われてます。
1995年当時よりも、今の方が人間の負の感情は蔓延している為、もしかしたら大魔王は復活しているかもしれません。
それらの感情を表に出さないようにし、上手に共存させることができれば大魔王復活は阻止できるでしょう。
しかし、それは難しいことですよね。
人間である以上、誰だって負の感情はあります。
なくすこと自体ができないと言ってもいいかもしれません。しかし、上手に付き合っていくことはできます。
カクレンジャーの最終回、53話はそんな難しいテーマを上手に30分でまとめ、作品として落とし込んだ「人間が忘れてはいけない人生のテーマ」なのかもしれません。