ゆうりの日常

イラストレーターでありブロガーでもあり、シンプリストでもある。ちびキャラ記事、シンプル生活の記事、商品レビュー、イベントレポートを中心に記事を執筆中

【ウルトラマンマニア厳選】防衛隊を描いたおすすめの神回5選

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前回、ウルトラマンシリーズを、ストーリー重視で選んだ記事を書きました。

www.yurimani.xyz

この時は、全編通してストーリーが秀逸な作品を10作品紹介しました。

 

しかし、ウルトラマンシリーズには、にはまだまだたくさんの神回があります。

 

ウルトラマンというと、どうしても特撮の素晴らしさやウルトラマンの活躍に目が行きがちになりますが、大事なのは人間側代表として存在してくれている「防衛隊」の存在です。

 

ニュージェネレーションヒーローでは、防衛隊というものが出てこないシリーズも多くありますが、昭和から平成前半の作品には必ず防衛隊の存在があります。

 

そんな人間代表の防衛隊を描いた神回を5つ紹介します。

 

防衛隊という存在をより深く知ることができるベストエピソードなので、改めて見てもいいですし、ライトに見てきた人でも楽しめるものになっているでしょう。

防衛隊という存在は?

防衛隊という存在は、ウルトラマンを引き立たせるためのスパイスではありません。

 

ウルトラマンがバリア的な存在であるなら、防衛隊はセンサー的な存在です。

 

防衛隊が怪獣や異星人を探知し、その存在を明らかにすることで視聴者は今回出てきた怪獣や異星人がどういう特徴があり、どういう特殊な能力を持ち、どういう方法で平和を脅かそうとしているのかを知ることができます。

 

そして、それを最初に攻撃し、最終手段をとらざるを得なくなったところで、ウルトラマンがバリアとなって地球を守って去っていく、これが「ウルトラマンシリーズの縮図」であり、全体の役割です。

 

つまりは、どちらかが欠けてもストーリーは成立しません。それをうまく脱却し、成立させたのがニュージェネレーションヒーローなわけですが(笑)

 

ただそれも、防衛隊という役割ではないにしても、それに近しい存在を登場させているからこそ成立しているわけなので、やはり何かしらのセンサー的な役割がないといけないのは変わっていません。

 

防衛隊は、それを一番わかりやすくしている存在なのです。そして人間代表という役割も持たせているため、視聴者が感情移入やすくなるのです。

防衛隊メインおすすめ回5選

ウルトラマン

ウルトラシリーズの2作目で、「ウルトラマン」という名称の作品シリーズの中では1作目にあたる「元祖ウルトラマン」。

 

「ウルトラマンというのはこういうヒーローだ」というのを1966年当時の子供たちに見せつけ、夢中にさせました。

 

惜しくも制作自体が間に合わず39話で最終回を迎えることになってしまいましたが、今でも衰えることのない人気や飽きることのない秀逸なデザインなど、その素晴らしさは健在です。

 

基本的にメインはウルトラマンとして描かれていますが、隊員目線で描かれた作品も多く、ストーリーがわかりやすいのも特徴です。

37話:小さな英雄

37話は、イデ隊員がメインの回です。

 

視聴者的には、新しく登場したジェロニモンに加え、ピグモン、テレスドン、ドラコなど見た怪獣が数多く出てくるため、画面が華やかになっているのが嬉しい。

 

この回の大きなポイントは、「ウルトラマンの存在と人間の存在」です。

 

イデ隊員は、最終的にはウルトラマンが怪獣を倒してしまう事に甘えを覚え、自分たちはいらないと考えるようになってしまいます。

 

その為、武器の修理や新アイテムの開発に身が入らない状態になってしまいます。

 

そして現場でも職務を放棄し、ウルトラマンに助けを乞うようになってしまいます。

 

この回は、人間の存在とウルトラマンという存在を上手く表現している名作だと思います。

 

このストーリーを描く上では、イデ隊員の存在は必要不可欠です。スパイダーの名手であるアラシ隊員でも、ムラマツキャップでも、フジ隊員でもダメなのです。

 

イデという防衛隊のブレイン的存在だからこそ抱える苦悩を描くことで、人間とはどういう存在なのか、ウルトラマンとはどういう存在なのかを事細かく描くことに成功しています。

 

そして防衛隊としての苦しみも同時に描くことにも成功しています。視聴者の思いや防衛隊全員の「ウルトラマンに対しての絶対的な信頼感と自分たちの存在意義の揺らぎ」が、イデという一人のキャラクターの口を使って出てきてしまったのではないか、と思わされる名作です。

ウルトラセブン

ストーリーが秀逸な作品としてウルトラセブンの「第四惑星の悪夢」を紹介しましたが、今回も1つ紹介します。

 

ウルトラセブンは、名作が多いと言われているシリーズですが、そもそもウルトラマンのシリーズとしての企画、制作がされていなかったこともあり、比較的王道からは外れたようなものが多いのが目立ちます。

 

それゆえに、バラエティーに富んでいて、それぞれの作品に大きなメッセージを投げかけています。

26話:超兵器R1号

この話は、本来センサーとしての役割を持っていたはずの防衛隊が、先手を打ってしまったことで起こった事態を、高いメッセージ性をもって描いている回です。

 

ダンの「それは、血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ」という言葉が、ウルトラセブンであり宇宙人であるダンと、人間である防衛隊との考え方の違いを明確に表しています。

 

人間の自己中心的な考えが生んだ悲劇をこれでもかとわかりやすく描いていて、心が痛くなります。

 

防衛隊という存在がどうあるべきなのかも同時に描いていることもあり、2つの視点から見ることができる名作です。

ウルトラマンコスモス

怪獣を「一匹の動物」と考え、危害を加えないのであれば保護する、という考え方を貫いた異色的な作品です。

 

「慈愛」や「保護」などが前面に描かれているため、防衛隊であるチームEYESの仕事に関しても他の作品とは異なる点が多くあります。

26話:動け!怪獣

コスモスの中でも個人的に好きな話の一つです。

 

隊員たちの夏休み取得、という普段見られないような休暇の為に、出てきた怪獣に対して必死に立ち向かっていく姿が描かれるのですが、非常にコミカルで見ていて楽しい。

 

しかし、ただ怪獣を攻撃して撃退しようとしないあたりがコスモスらしく、「こういうのも隊員の仕事なんだなぁ」と、思えます。

 

コスモスは、どちらかというと隊員メインの話というよりもチーム全体が一つのメインとして描きつつ、一人にスポットライトが当たっていく、という見せ方をしているので、誰一人こぼれることなく個性を見せているのが上手いと思います。

 

そして、一つの大きな達成に向けてひたむきに頑張る姿は、社会という大きなものの縮図のようにも思います。

 

そんなことがたった30分で見て取れる神回だと思います。

 

また、感動回でもあるのでほろっとさせられるのも良い。

ウルトラマンネクサス

ウルトラマンシリーズの中で最も異色とされている作品です。

 

ネクサスは、他のシリーズに比べてダークでシリアスな空気が漂っているため、年齢層が高く設定されていました。

 

それゆえに子供よりも大人に人気の高い作品です。

 

また、ウルトラマンメインのストーリー展開ではなく、あくまでナイトレイダー(防衛隊)の活動や仕事がメインに描き、組織自体も細かく描いているので、ドラマとしての見ごたえもたっぷりとあります。

 

本来はストーリーメインでも紹介したかった作品ではありますが、連続ドラマのような構成であるため、一つを選ぶことが困難だったので外しました。

 

ただ、隊員メインという意味では一つ紹介したいものがあります。

エピソードEX:詩織ーロストメモリーズー

この話は、テレビ放送はされていないのですが、DVDには特典として収録されているものです。

 

この話自体は独立しているものであるため、ここだけを見ても十分楽しめるものになっているのでおすすめします。

 

話はナイトレイダーの女性隊員の一人である平木詩織にスポットを当てたもので、彼女がナイトレイダーに入ることになったいきさつを描いたものです。

 

キャラクター一人の過去を事細かく描く話は他のシリーズにもいくつかありますが、ネクサスという作品がもっているダークな部分や大人なドラマ展開のためか、かなりリアリティの高いものになっています。

 

そして、ドラマ展開が秀逸であるため、この話だけを見ても十分楽しむことができます。

 

ただ、エピソード1を見てからこの話を観ると、なぜ詩織は酔っ払いが嫌いなのか、なぜ過酷な職場なのにネイルケアを怠らないのかなどの細かい詩織の行動への回答がより深く理解できるようになるので、よりネクサスの世界を堪能することができます。

 

テレビ放送されていないた尺にとらわれることがないので、30分ではなく45分の長尺になっています。

 

是非1話と合わせて観てみてほしい傑作です。

ウルトラマンエックス

ニュージェネレーションヒーローとしてはギンガシリーズの次に放送が開始された作品です。

 

無印ギンガでは、防衛隊という存在を一度廃止しますが、ギンガSでは復活。そしてその流れのままでエックスに移行したので、ここでも防衛隊がそのまま引き続き設定に組み込まれることになりました。

 

ただ、この作品以降、ゼットまで防衛隊が出てくることはなくなりますが。。

 

エックスは、防衛隊という存在をライトに描きつつ、ウルトラマンと防衛隊の2つの存在、どっちが欠けてもいけないということを改めて確信することができた名作だと思います。

 

それがエックスの身に付けるアーマーという武器にも表れています。

16話:激撮!Xio密着24時

テレビの特番でよく放送されている「密着24時」をウルトラマンでやる、という斬新なアイデアから生まれた傑作エピソードです。

 

エックスはそもそも客演回が注目されがちですが、この話は防衛隊の仕事をリアルに描くのに一躍買っているので、大変さが伝わってきます。

 

しかし、非常にコミカルに描いている部分が多いため、重たくならず、すんなりと楽しめるようになっています。

 

また、新しい試みとして、人間目線でウルトラマンの戦闘を観ることができたり、インタビューを受けるウルトラマンが見れたり、普段ではないようなシーンが満載なのも見てて楽しめるポイントです。

 

密着24時を大胆にオマージュしているため、インタビューを受けているように進行しますが、その過程で基地内部を紹介してくれているので、構造を見ることができます。

 

この辺も普段はなかなか見れない部分だったりするので、楽しめるポイントですね。

まとめ

ウルトラマンにとって、防衛隊というのは危険を知らせるセンサーです。

 

視聴者に対して、今回の怪獣や宇宙人がどういうものなのか、どういう特性を身に付けていて、どうやって侵略しようとしているのかなどを知る唯一の役割を果たしてくれます。

 

その為、なくてはならないものですし、話全体が引き締まります。

 

怪獣の恐ろしさを見せつけられ、そしてそれを人間がどう乗り越えようとしているのか、これがウルトラマンシリーズの最大の見せ場ではないでしょうか。

 

敵がどういう攻撃をしてくるのかは、ウルトラマン自身もわかりません。防衛隊が調べ上げ、導き出すからこそ戦えるのです。

 

そう考えると、隊員に目を向けたストーリーは、一種のご褒美回ですね。