昔、人に聞かれたことがあります。
「ゆうりさんの頭の中ってどうなってるの?」って。
聞き方は多分違ったと思うんですけど、多分こんなニュアンスだったと思います。
つまりは、物書きとして文章をどうやって考えて書いているのかとか、絵描きとして何を考えて描いているのかっていうことを聞きたかったんじゃないかと思うんです。
その時、私は一言でこう答えます。
「頭の中に大きな箱庭がある」って。
この言葉が私の文章を書いているときと、絵を描いているときの両方を表す言葉だと思っています。
頭の生の箱庭ってどういうこと?
文章を書くときと絵を描くとき、本来人間は同じ脳の個所を使っていません。
文章は主に言語を司っている部分(左脳)が大きく働いて書いています。対して絵を描くときには脳の感覚とか妄想、空想を思い描くような右脳が働いています。
一般的には右利きの方は、左脳が大きく働くらしく、右脳はそこまで働かないんだそうです。
対して左利きの方は、右脳が発達していますが、左脳も結構大きく使っているんだそうです。つまりは両方の脳を行き来しながら物事をしているっていうことです。
なので、言葉を発するときも、言葉を書くときも、両方の脳を上手に使って書いているっていうことなんだとか。
それを私の中では「箱庭」と表現しています。
脳のイメージの中に大きな箱庭があって、そこにはいくつもの引き出しが付いたタンスがあります。
何かを考えるときには、そのタンスの中にしまってある関連するモノやワードを片っ端から広げて、床に広げます。
そして、床に広がったものからチョイスしたいものを拾って、それを組み合わせることで表現しています。
ある程度表現として固まったら一度タンスに全部しまって、目に見えて出来上がっているものを眺めて、さらにそこからイメージできたものを、再度タンスから引っ張り出して広げ、選択して続きの作業をします。
これをひたすら完成するまで繰り返して、最終的に出来上がったのが私の絵であり、ブログの記事です。
文章を書くときも絵と同じように映像でイメージして、それを表すのに適切な言葉って何かなって想像しながら書いています。なので絵と表現の根本は同じなんです。
これを説明するのが大変なので「頭の中に大きな箱庭がある」って表現しているわけですね。
想像力豊かな子供時代
私は、小さい頃から想像力だけは豊かでした。
その想像力が磨かれたのは、子供時代にやっていたある遊びが大きく影響しているだと思います。
私がやっていた遊びは、「部屋にあるガラスの机を使って、何かを表現する」という遊びです。
部屋にあるガラスの机と、部屋にある色んなものを使って別のものに見える表現をするっていう遊びなんですけど、これが結構楽しかったんですよね。
この遊びをしていたあたりからいろんな角度でモノを見るようになる力が自然に身についたんだと思います。
子供時代にやっていた遊びって、実は結構その後の人生に影響があるんだなって思いますね。
机っていう限られた大きさの中に、色んな要素を取り出して表現するって、今の「頭の中の大きな箱庭」と近しいものを感じます。
「思い立ったら即行動」が座右の銘になったのもこれが原因
私の座右の銘は今も昔も変わっていません。
「思い立ったら即行動」です。
箱庭に出しておける賞味期限は、実は短いです。
関連性が低いと思ったものはすぐにタンスの中に自動でしまわれてしまうので、思い出せなくなってしまうんです。
なので、思ったことはすぐに行動しないと、次の瞬間には忘れてしまうんですよね。それに後から思い出して後悔したりします。
私がこの性格になったのも、やっぱり思った表現をすぐに形にするっていう遊びが原因なんじゃないかと、今は思います。
ただ、この座右の銘を常に箱庭の壁に掲げて貼っているからこそ、今の私の実績があります。
この言葉には大きく助けられていますね。
自分のルーツを振り返ってみると、意外とヒントや答えがあるもんです。