ゆうりの日常

イラストレーターであり絵本作家でもあり、シンプリストでもある。ちびキャラ記事、シンプル生活の記事、商品レビュー、イベントレポートを中心に記事を執筆中

「イラストレーター=依頼された絵を描く」の常識を壊したい

f:id:redberry072169:20200706110914p:plain

イラストレーターになるための関連書籍やブログ、SNSを見てもどれもこれも「クライアントから仕事をもらうのがイラストレーターである」と書いています。

 

間違いではないし、それが画家とイラストレーターの大きな違いです。

 

が、私はこれがハードルを高めてしまっている要因だと考えます。

 

「イラストレーターになるためには画力を上げないといけない」

「売り込むためのビジネススキルが必要」

 

このたった2つのことがこえられないで、イラストの道を諦めてしまった人は多いでしょうね。

 

でも私は、この2つの常識に疑問が浮かびます。

 

イラストレーターが自分の描きたい絵で生活しちゃいけないのか

 

画家は、自分の表現したい絵を描いて生活をしていますが、イラストレーターにはこれが許されないのでしょうか。

 

そんなことはないと思います。

 

クライアントから仕事をもらわなくても、生活できるイラストレーターがいてもいいのではないかと。

 

そして、それが実現させやすいのが今の世の中なのではないかと思います。

描きたい絵で生活をするイラストレーターにはなれない?

私も大口は叩けない方です。

 

というのも、ブログを書き始め、絵を再開した時にはやはりクライアントから依頼されて描くのがイラストレーターという職業なんだと思っていたからです。

 

依頼をされるには、それなりの画力が必要で、絵を描くためのソフトや機材が必要だと思っていました。

 

必死に自分の使いやすいものを探して、試して、失敗してまた試して、を繰り返して。

 

そうしてたどり着いたのが「surface」と「メディバンペイントプロ」でした。

www.yurimani.xyz

イラストソフトは有料のものじゃないと仕事にはならないというのも本で読んだ気がします。動画でも観た気がします。

 

でも、それが合わない人も多いわけです。

 

自分にとって使いやすいソフトであれば有料であれ無料であれ何も問題ありません。

 

自分の表現ができるソフトでないと力を発揮することはできません。でも、ネットではこれでもかってくらい有料ソフトをお勧めしてきます。

 

SAIにしろ、CLIPSTUDIOPAINTにしろ、illustratorにしろ、Photoshopにしろ、使いやすいか使いにくいにはその人それぞれ。

 

使ってみて良いと思ったものを愛用すればOKなんですよね。

 

そうやってそろえたソフトや機材があれば、正直依頼されようがされまいが、絵で仕事をしていく、というスタートラインには立てるんですよね。

 

ただ、会社でイラストを描いているイラストレーターだと、データのやり取り上どうしてもillustratorかPhotoshopのスキルを求められます。

 

会社の募集要項にも「illustrator、Photoshop使用経験がある人」書かれています。

 

この時点で、未経験から始めたくても門前払いをされている、と思うんですよね。

 

ちなみに、描いた絵で生活していく方法はたくさんあるんです。

SNSアイコンを描く

SNSに使っても良いよっていうアイコンの絵を、自分のテイストで描き、生活をするっていう方法があると思います。

 

依頼されるのはほとんどが企業じゃなく個人です。

 

なので、非常にラフですし、かなり融通がききます。SNSは今や誰でも使っているものなのでそれなりに人気が出れば絶えず仕事は貰えるでしょうね。

 

また、企業とのやり取りではない利点として「絵柄を細かく求められない」というのがあります。

 

描いてほしいって言ってくる人の多くは、その人の絵柄でのイラストが欲しいって思ってくれている人なので、絵に対して頭ごなしに否定されることはありません。

 

もちろんイメージと違えば多少もめることもありますが、ご縁がなかったと思えばOKです。

 

私も昔はSNSイラストを描いてました。でも一度イメージと違ったからってブロックされて連絡が取れなくなったことがあります。

 

こういうのがSNS上でやりとりをする大きなデメリットではありますが、優しく対応してくれる人もたくさんいます。

 

そういう人とお付き合いをしていけばOKなんだと、今は学習しました(笑)

画集・ステッカーなどのグッズを作って売る

私が今試しているのはこれ。

 

自分が描きたいものを描けるし、ストレスはありません。

 

クライアントからの依頼がなくても、グッズの売り上げで生活をしていくことができるなら、負担はないでしょう。

 

自分で創りたいものをプロデュースして販売ができるので、自由な形態で活動ができるのが利点です。

 

ただ、グッズの作成の際は、自分で工場を探したり、印刷を依頼してくれる会社と連絡をとらないといけないので、それなりに大変さはあります。

グッズ販売で生計を立てている人はいる

事実こういう生活をされている方を一人だけ知っています。その人はイラスト以外のこともしているのでそっちでの収益もある人ですが、メインは絵を描いて生活をしている絵描きさんです。

 

YouTubeなどの動画に参入し、そっちでの収益も合わせて生活するっていう人は多いですが、私も考えました。

 

でも、せっかく文章力を鍛えたし、ブログを書くのが楽しいのに、動画の方に行ったら編集が忙しくてブログは書けなくなってしまうんじゃないかという懸念があって着手していません。

 

おしゃべりは役者の業界にいたので得意です。

 

ずっと話し続けることはできると思います。可能であればラジオがが理想かなと思う。

 

YouTubeでラジオ形式の動画をやるのは需要がないようなので、悩むところですね。

最後に

クライアントから仕事がもらえなくて、イラストレーターとして仕事をすることは全然できると思います。

 

というか、なぜ「クライアントから求められた絵を描くのがイラストレーターだ!」っていう固定概念が続いているのでしょう・・・。

 

この常識のせいで、「絵を仕事にするのは私は無理」って諦めてしまった人が多いんじゃないかと思うと、ちょっと悲しいですね。

 

折角フリーイラストレーターという仕事のやり方があるのだから、自分のやりたい方向で生計を立てる方法を探した方が、充実感がありますよね。

 

楽しく生きたいし、仕事したいです。