ブログでも数記事に分けて紹介してきた「ちびキャラ」の描き方ですが、この記事で全部まとめて紹介しようと思います。
この記事を読んでもらえれば、ある程度「ちびキャラを描く」ということだけで言えば理解できるかなと思います。
技術的な事や細かい描き方に関しては別の記事があるのでそれも紹介しつつ、ある程度引き算ができる部分は引き算していけばいいので、自分の絵柄等に落とし込んでひと手間加えたり、プラスしたりしてください。
あくまで絵を描く段階の手前で「どう描けばいいのかわからない」「描き方の動画や記事はたくさんあるけど正直難しい」と感じている人に、「描くことへの楽しさやわかりやすさ」を提供しようと思って書いています。
- 絵を描くのが苦手ならちびキャラを描いて
- ちびキャラは丸と三角で攻略しよう!
- ちびキャラの描き方を画像で紹介
- ラフから線画までに集中しよう
- 髪の毛とか細かい部分の描き方はどうすればいいの?
- ポーズの描き方はどうすればいいのか
- 線画がそもそも苦手ならラフを線画へ
- 色の決め方や統一感
- 影色の決め方
- 最後に
絵を描くのが苦手ならちびキャラを描いて
絵を描くときに一番描きたいのは、やはり人間でしょう。
が、その人間こそが描くのが難しい題材であるという事実からは目をそむけることはできません。
すごく複雑に感じますし、細かい部分も多いのでその気持ちはわかります。
このブログでも何回か描いたかもしれませんが、絵が下手だと思っている人ほど、ちびキャラ描くのをお勧めしたいです。
というのも、頭身のバランスを取るのが非常に難しいのが人間なので、まず感覚を掴むことが何よりも大事です。
そうなったとき、一番練習向きなのが2頭身のちびキャラなのです。
絵を描くのが苦手だった人が、頭身高い絵を描くのを一旦やめてちびキャラを描き始めたら上手くいったっていう話も聞きます。
実際私もそうでした。
頭身高い絵を描くのが苦手で、未だに私は描けません(笑)
ですが、できないと割り切って好きなちびキャラを描き始めたら絵を描くのがすごく楽になりました。
そこから絵描きとしての自信がつくようになりましたし、それ以外は描かないと決めたことで方向性が一気に決まりました。
それくらい一旦描きたいものから離れてみるっていうのは大事なので、今絵を描くのが苦って言うのであれば、騙されたと思ってちびキャラを描いてください。
それから頭身高い絵を描いても正直遅くはないです。
ちびキャラは丸と三角で攻略しよう!
ちびキャラを描けって言われても「それも描き方がよくわからん。結局人を描くのは難しい」と感じる人は多いかもしれません。
ですが、ちびキャラだけでなく、人間は基本的には丸と三角でほぼ描くことができます。
前に記事で書いた時には丸と「A」を描くっていう説明をしたことがあります。
この描き方は立っているポーズを描くのには非常に向いている描き方ですが、座ったり寝たりするアクティブなポーズをさせるのには不向きでした。
今回の丸と三角を描く方法は、脚のあたりを最初に描かない方法なので、比較的色んなポーズに応用させることができるのでぜひやってみてください。
ちびキャラの描き方を画像で紹介
では実際にちびキャラの描き方を画像で紹介します。
これはカフェオレのキャラを描いた時のものですが、実際ちびキャラはこの工程だけで絵が完成しています。
丸と三角でベースを描く
丸と三角で描くっていうのは、画像のように丸の下に三角を描く、ということです。
丸を少しだけ削って頬っぺたのふくらみを描いたのは、横を向けるポーズを描こうとなった時に目安にしやすいからです。
正面向いているポーズにするならこの作業はなくてもOKです。ただ、描いておくとプラン変更の時に対応がしやすくなります。
ベースをもとに手足を描く
ペースを部分をもとにして手足を描いていきましょう。
足から描くと手の位置が決めやすいのでお勧めです。足が決まれば手のポーズも多少制限されるので考えやすくなります。
キャラに情報を描きこむ
この絵の時にはカフェオレがキャラになったらというもしも的なものを描こうと思ったので、それようの服や小物などを描いています。
この工程は描くキャラクターによって変わるので、必要な要素を描いていきましょう。
私はラフをピンクと青と緑で分けてわかりやすくしているのですが、必ずしもそうする必要はありません。
ですが、この段階で隠れる部分を消しながら描いてしまうと、あとで変えようと思ったときに描き直さないといけないことになってしまうので、ラフの段階では残しておくことをお勧めします。
線画を描く
線画を描く段階で初めて隠れるところは描かずにペン入れをしましょう。
この工程は色んな絵師さんが動画や記事で紹介してくれているので詳しい部分は省きます。
着彩して完成
線画が描けて「これでいこう!」ってなったら着彩して完成です。
着彩に関しては個々の表現があると思うので、ここでの説明は省きます。
私の場合は比較的簡略化させているので、色さえ決まればこの工程が一番早く終わります。
ラフから線画までに集中しよう
色を塗るのが楽しい人もいますので、その楽しみは最後に取っておくとして、その前の段階であるラフ~線画の工程は、できるだけ集中して進めていきましょう。
正直私はラフを描いている段階が一番好きなので、ここに多くの時間を使います。
線画の段階はそこまで好きではないのですが、この段階で新しいアイデアを取り入れることがあるので、嫌いというほどでもありません。
とはいえ、線画は最も時間がかかる部分でもあるので、どのみち集中して取り組むことをお勧めします(おすすめするまでもなくやっていると思いますが)。
画像で紹介した時、ちびキャラを描く工程はたったの5ステップですが、これは頭身が高いキャラクターに関しても同じです。
むしろもっと簡略化させて説明するのは、ラフ、線画、仕上げの3ステップだけとも言えます。
それくらい絵を描くのは簡単でハードルの低いことなんです。
自分なりのスパイスを入れていくから時間がかかったりするだけなので、気軽に絵を描くことを楽しむなら、これくらいで十分だと思います。
髪の毛とか細かい部分の描き方はどうすればいいの?
ちびキャラの描き方はわかったけど、髪の毛とか細かい部分の描き方はどうすればいいのよって話ですが、それはこの記事でも紹介しました。
ちびキャラの髪の毛は、できるだけシンプルに、考えずぎず、毛束は大きめに描くことを意識すると良いでしょう。
その上で考え方は上の記事で書いてますので、是非読んでみてください。
ポーズの描き方はどうすればいいのか
ちびキャラにはできるポーズとできないポーズがあります。
頭身が低く頭が大きくなりがちなので、どうしても無理があるぼはしょうがない部分です。
ポーズをつけて描くのが苦手であれば、それこそ直立でできる表現を探して見るのもありだと思います。
ポーズで重力を意識する必要はあるのか
結論からいえば、ちびキャラに関しては、重力を意識する必要はないです。
以前こちらの記事でも描きましたけど、正直ちびキャラは宙に浮いているようなポーズを描いても可愛くなりますし、ちゃんと絵として成立しちゃうので、意識する必要はありません。
むしろ意識してしまうと絵が固くなってしまうのがちびキャラなので、とにかく可愛くを意識しましょう!
エモいと思えばそれが正義です。
線画がそもそも苦手ならラフを線画へ
そもそも線画を描くのが苦手っていう人もいます。
プロでも線画が得意ではない人がいるくらいなので、「だから私は絵が下手」って思う必要はありません。
線画が苦手な絵師さんの多くは、ラフをそのまま線画用に加筆修正や整えたりして使っている人もいます。
この方法は、ラフを清書したら下手に見える、というのが悩みの人の解決法としても非常に有効です。
創作においては、そもそも完璧な絵を求められていないことがほとんどなので、線のキレイさをそこまで気にする必要もありません。
自分の中でそれがエモいと思える自分の線であるなら、それで良いと思っています。
また、線画を描かずに絵を仕上げる方法もあります。
主線のない絵をフリー素材とかで見たことがあると思いますが、ああいうのを描くのに必要な方法が一冊の本でまとめられています。
これとは別に厚塗りで絵を仕上げる方法もありますので、好きな表現に合わせて選んでみてください。
色の決め方や統一感
色の決め方に悩むのは、私も同じです(笑)
毎回髪の毛はどうしようか、瞳の色はどうしようかって悩んでいます(笑)
私の場合はパステル系の薄めの色が好きなので、カラーサークルの左上の方をメインに使っています。
色の統一感が難しいという時には、まずどの色を使いたいのかを1色決めましょう。
そしたら、サークルの中のポインターは動かさず、周りのポインターを動かして色を変えていきましょう。
そうすればそこまで統一感が崩れることはありません。
その上で、少しだけ色味を変更したいときには、内側のポインターを少しだけ動かして色味を変えていきましょう。
影色の決め方
影色などを決めるとき、どうすればいいのかですが、ベースとなる色から斜めに下がったところにあるある色を使用すれば自然になります。
こんな感じです。
↓↓↓
この際、若干が違和感があるなら周りのサークルのポインターを少しだけ左右にずらしながら内側のポインターを斜め下にずらしていくと、しっくりくる色合いになるかと思います。
このくらい斜めに下げたくらいの色味を使用すれば影色として自然に塗ることができます。
肌の影色に関しては少しだけ独特で、上記のやり方と変えてみると明暗がはっきりしてキレイな絵に仕上げることができます。
肌の色は下の2パターンが多いかなと思います。
上が肌に対して少し暗めにした影の色。下が白っぽい肌に対してのピンク味のある影色です。
下の色の組み合わせはアニメとかで女の子キャラの肌を表現するのに使われやすいセットですね。
最後に
ちびキャラは、非常にシンプルなパーツで構成されています。
ですが、これは頭身の高い絵に関しても同じことが言えます。
なので、どういうバランスで描けばいいのか、そもそもとっかかりがわからない、というのであれば、一旦練習する意味でちびキャラを描いてみると、肩の力を抜くことができるようになると思います。
描き方も非常に簡単で、1時間程度の時間があれば描けるくらいのものなので、ここから絵を描く楽しさを味わってみてから本来描きたいものに行くようにするのもいいでしょう。
描いていくうちに自分の描きたい方向が徐々に決まっていき、それに向けた課題も見つかってくれば、めっけものです。
絵は楽しむのが一番です。
ですが、描き方がわからなくて足踏みをしているのでは勿体ない。まずはとっかかりやすい部分から描くことに身体を慣れさせましょう。