イラストレーターという職業にあこがれを持っていたり、目標にしている人は多いと思います。
そこで気になるのは「イラストレーターが一日にどれくらいの時間絵を描いているのか」かもしれません。
私が一枚描き上げるのにかかる時間は、以前書きました。
これを書いた時と、一枚にかかる時間は変わりません。
じゃあ一体一日にどれくらいの時間描き続けられるのかですが、これはイラストレーターによって違うと思います。
イラストレーターが一日に描いている時間
有名なイラストレーターさんになると、一日に絵を描いている時間は大体10時間~とかになるようです。
つまりはフルタイム以上の時間を絵に費やしていることになりますね。
では、ある程度余裕がある方の場合はどうなのかですが、これは日によってまちまちです。
全く描かないこともあれば、2時間程度描く人もいます。
では私の場合ですが、私も描かないときは全然描きません。
ただ描くときにはそれなりに描いています。でも私はそもそもそこまで集中力が続く方じゃないので平均的には1時間程度ですかね。
線画まで完成させるのに1時間ではなく、イメージラフを描いたりしている時間が1時間くらいです。
描くときには何を描くか決めていない段階から描くときが多いので、決めてからイメージを線で起こしていく作業でこれくらいかかっています。
そして、イメージラフが出来上がったところで力尽きて作業を止めますね。
どれくらいの時間描くのが理想なのか
絵を描くのに理想の時間はどれくらいなのかですが、これは作家さんの個性が現れるところでもあるので、特にないと思います。
ずっと描き続けることができる人はそれが多分理想なんだと思いますし、私みたいにある程度の作業ができたところで作業を止めてしまうような人は、それが理想的な作業ペースなんだと思います。
なので、長い時間描かないと上手くならない、という思いで描くのは、むしろペースが崩れてしまうのでお勧めしません。
どれくらいの時間かければ絵は上手くなるのか
イラストレーターの作業時間を聞いたうえで、「自分はどれくらいの時間描き続ければ絵が上手くなのかな?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
でも、私は断言します。
絵は一生上手くなりません!
元も子もない答えかもしれませんけど、これが多分現実です。
なぜかというと、絵は常に進化をし続けますので、その時その時に描いた絵がその瞬間の一番うまい絵になります。
新しく描き始めたときには、それを自然と超えるように意識が向きます。
そして、良い意味で一生納得できないままで進むことになります。
画家が自分の絵に納得ができずに描き続けるのと同じように、イラストレーターも自分の絵には一生納得できないまま、それでもその一瞬のうまい絵に向けて描き続けます。
それがずっと続くことになります。
一生向き合っていきながら描き続けることになります。
なので、うまいと言われている絵であっても、作者からしたらまだまだもっと上を目指せると思っているはずです。
私もずっと思ったまま描き続けています。
下手は成長が見えやすいので安心して描いてください
絵が下手だと言われたり、思っている人は安心して練習を続けてください。
元々先天的に絵が上手いと言われてきた人に比べて、下手である人の方がその後の成長が見えやすいので、できるようになってくると楽しくなってきます。
そしてその楽しみがずっと続いていくので、どんどん描きたくなってきます。
描きたいと思ったら描いてください。そうすれば、ある程度は思うように描けるようになります。
その為には、色んな情報を取り入れるのではなく、その時々で必要な技術だけを学んでいくことが大事です。
一気に教わると頭がパンクしてしまって、どこから手を付けていいのかがわからなくなります。
でも、今の自分にとって必要だと思ったものだけを吸収していけば、迷うことはないので、着実に進むことができます。
技法所を眺めるよりも、描いていくうえで躓いた部分を解消させてくれることだけを探すようにしましょう。