ここ最近、絵の添削動画をすごくよく見かけるようになりました。
プロの絵師さんが、応募された作品の中から選んで良くなるポイントを説明しながら絵を直していくような動画です。
たしかに観てて勉強になるところもあります。
どうすればよくなるのかを知るきっかけにもなります。
でもそ反面、その作家らしさは減ります。
添削する絵師さんによって見方は変わりますし、添削ポイントも変わってきますから。
プロになるなら模写してパクってものにしなさい
添削は、添削する絵師さんの考え方に染まります。
自分でない他の人の手で変えられてしまいます。
考えただけで私は無理って思います。
自分の手で絵を直さないと、意味がありません。
もちろん添削している絵師さんが悪いとは言ってません。むしろ私には出来ないのですごいなって尊敬します。
でも商業としてそれで生活していくなら、自分でやらなきゃダメです。
自分で課題を見つけ、どうすればよくなるのかをよく考え、その上で実行していく。
そうしないと本当の意味でのスキルアップにはなりません。
そういう意味では、私は添削の意味はないと思っています。
もしプロの絵師になりたいのなら、徹底的に模写して、パクって、自分のものにしてしまう方が圧倒的に力になります。
絵は正解がない!正解を安易に求めるな
絵には正解がありません。
こうでなきゃいけないなんてことはないんです。
やり方を知って、それ通りにやったらその教えてくれた人の描き方でしかそのモチーフが描けなくなります。
自分の可能性を減らしているんです。
私も仕事で背景絵を求められた時、このミスをしてしまいました。
結果的に提出した絵の方向性は、クライアントの意向とは違ったので、大幅な修正を求められました。
そういうものなんです。
これが現実です。
描こうとしてるモチーフの正解は、一つではありません。
なんなら無限にあります。
その無限の描き方を、一つの正解を示された添削で潰していいのでしょうか?
もっと自由であるべきです。
絵は学業とは違う
絵は自己表現の芸術であり、学業ではありません。
学業は、しっかりとした正解にたどり着くことを求められますが、絵はそうではありません。
わかっていたとしても、添削で正解を教えて欲しいと思っている時点で学業になってしまっていると、私は思っています。
線画を描かないといけないわけではないと思った人が、主線のない絵を描き始めたわけです。それも一つの正解です。
陰影を描かないといけないわけではないと思った人が、陰影のない絵を描きはじめ、効果的に使えるときだけ使うようになりました。それも正解です。
絵はそういうものです。
ここ最近のイラストレーター志望の方の多くは、立ち絵ばかり描きます。
この記事でも書きましたが、ほぼ立ち絵しか見ません。
もちろんそれ自体に魅力があり、差別化ができているなら全く問題がありません。私もその作家らしい素晴らしい立ち絵を描かれる方をたくさん知っていますから。
でも立ち絵が正解とばかりに立ち絵しか描かない売れない絵師ばかりが目立ちます。
確かにイラストレーターさんの絵は、それが正解と示しているように立ち絵が多いです。でも一つ一つに作家さんの良さが詰まっていて、どれも魅力的なんです。
が、それがイラストレーターの描く絵の正解ではありません。
一つの答えでしかありません。
それが至高のようにそれしか描かないのは、真似ているだけで学んではないのです。
「学ぶは真似ぶ」と言いますが、真似るだけでは理解しないで上澄みをなぞっただけになります。
それでは全く意味がないのです。
添削にも種類がある
添削にも種類があります。
絵の見栄えをよくするための添削と、根本的な添削です。
絵の見栄えをよくするための添削は、正直私はなくて良いと思っています。それは本人が見つけ、研究して見つけていくものですから。
必要な添削がるとするなら根本的な添削です。
例えば顔のバランスがおかしいとか、人体構造が全くできてないとか。自分では気づきにくい根本を教えてくれるような添削なら必要だと思います。
それも自分でやれよと言われればそれまでですけどね。。。
絵の勉強は好きなのに人体構造を勉強しない人は多いですよね。。。
いくらデフォルメのアニメ絵だとしても人体構造がしっかりと理解できてないと意味がないんですよね。
そこを教えてくれる添削なら受けてもいいでしょう。
私の場合はどうなのか
私は2頭身のデフォルメを描きますが、それでもある程度は人体構造は頭に入れました。そもそもこのポーズをするときは人間の可動域はこうなって肩の位置はこうなるとか。
その上で、見栄えが良くなるようにデフォルメし、省けるところは省きました。結果今の絵ができているわけです。
でもそもそもデフォルメだからといって、人体構造を完全に無視していいわけではありません。人間を描く以上必要な知識はあります。
そしてその上で、崩します。
最後に
今回は、添削について描いてみました。
私は添削に対しては、正直だしたければ出せばいいくらいにしか思いません。でも出す意味はないと思っています。
「どうしてもここがうまくいかない」とか「どうしても思ったように見せれない」とか感じるなら、あなたの画力の今の限界はそこなんです。
じゃあどうすればいいのか。
ひたすらに模写したり、人体構造を学びましょう。
アニメばっかり観ていても上達はしません。人体構造の本を買ったり、写真集を眺めたりして、素材を集めましょう。
無ければ自分で描きたいポーズをとって撮影しましょう。
描き続ければうまくなるはありません。添削に出したら添削されて返ってきた絵を眺めて終わってしまいます。
添削された絵はプロ絵になっていても、その次に描く自分の絵は画力が変わってないので、落差が激しくなります。
実力を見せつけられて終わります。それでは意味がないんです。
なら、下手でもいいから自分なりに一生懸命にプロ絵に近づくように努力した方が何倍も自分のものになります。
今は色んな本が出ていて、描きたいもののニーズにあったものを見つけやすい世の中なので、感性にあったものを買えばいいんです。
そうやって成長した人が、今のプロ絵師なんです。
これはあくまで私の考え方ですけどね。
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